江川 祐一郎

生成AIと知的財産

生成AIの利用では、AI学習、AI生成物、著作権、商標権、肖像権、ルールづくり、コンテンツ保護など、知財にまつわるさまざまな問題が生じます。ここでは、そのような生成AIと知財に関する諸問題に関する記事をまとめてご紹介します。

筆者の経験について

筆者(江川 祐一郎、「ゆめ知財」代表)は、弁理士・知財経営コンサルタントとして、中小企業・スタートアップ支援をはじめとする種々の知財実務に携わりながら、自ら複数の生成AIを活用しつつ、生成AIに関する著作権等をめぐる動向についてもウォッチしています。

生成AIと知的財産をめぐる問題は、一つではありません。

AIによる著作物の学習、AI生成物の利用、人物や企業表示の再現、ルールづくり、コンテンツの保護など、それぞれ異なる論点があります。

まず読む
生成AIと著作権をめぐる5つの問題点-2026年上半期のニュースより-
生成AIと著作権をめぐる5つの問題点-2026年上半期のニュースより-

*記事の概要:AI学習、AI生成物、関連する権利、ルールづくり、クリエイター側の防衛策など、生成AIと著作権をめぐる主要な問題を整理した総論記事。

生成AIは、大量の文章、画像、音声などを学習することで、さまざまなアウトプットを生成します。

一方、学習対象には著作物も多く含まれます。特に、違法アップロードされたコンテンツなどをAIが学習する場合や、実際に何を学習したのか外部から確認しにくい場合には、著作権だけでなく学習データの由来や透明性も問題になります。

あわせて読みたい
AI学習は違法じゃないの?-AIによる学習と違法データをめぐる問題
AI学習は違法じゃないの?-AIによる学習と違法データをめぐる問題

*記事の概要:AI学習と著作権、違法データ、学習データの取得方法や透明性などについて整理。

生成AIを使えば、文章、画像、動画の台本、キャッチコピーなどを簡単に作ることができます。

しかし、AIが生成したからといって、その生成物を必ず自由に利用できるとは限りません。AI生成物そのものに著作権が認められるのか、既存作品の著作権を侵害していないかなど、利用する側にも確認すべき問題があります。

あわせて読みたい
AI利用は著作権の問題にならないの?-AI生成物を使う場合に知っておきたい著作権のリスク-
AI利用は著作権の問題にならないの?-AI生成物を使う場合に知っておきたい著作権のリスク-

*記事の概要:AI生成物の著作権、人間による創作的な関与、既存作品との類似性や依拠性など、生成物を利用する側のリスクを紹介。

生成AIが再現できるのは、文章やイラストだけではありません。

実在する人物の顔や声、企業のロゴや商品表示などを生成した場合には、著作権だけでなく、肖像権、パブリシティ権、商標権、不正競争防止法などが問題になる可能性があります。

あわせて読みたい
AI利用で注意するべき権利や法律は?-肖像権・パブリシティ権・商標権からみるAI生成物の利用-
AI利用で注意するべき権利や法律は?-肖像権・パブリシティ権・商標権からみるAI生成物の利用-

*記事の概要:生成AIによる人物の顔や声、企業のブランドや商品表示などについて、著作権以外の権利や法律の観点から整理。

生成AIに関するルールは、著作権法のような既存の法律だけではありません。

AIに関する法律、行政機関のガイドライン、AIサービスの利用規約、企業や業界団体が定めるルールなど、さまざまな基準があります。法的な位置付けは異なりますが、実際にAIを利用する場面では、いずれも判断材料となります。

あわせて読みたい
AI利用のルールはどうなっている?-AIに関するガイドラインや法規制の現状-
AI利用のルールはどうなっている?-AIに関するガイドラインや法規制の現状-

*記事の概要:日本や海外の動きを例に、生成AIの利用に関係する法律、ガイドライン、利用ルールなどを紹介。

法律や制度が整備されるのを待っている間にも、文章、画像、音楽、映像などのコンテンツはインターネット上で公開され、AIに利用される可能性があります。

そのため、クリエイターやコンテンツ企業には、法律、技術、契約、証拠、ライセンスなどを組み合わせながら、自分たちのコンテンツをどのように管理するかを考えることが求められます。

あわせて読みたい
AI時代、自分のコンテンツを守るには?-クリエイターとコンテンツ企業の現実的な防衛策とは-
AI時代、自分のコンテンツを守るには?-クリエイターとコンテンツ企業の現実的な防衛策とは-

*記事の概要:生成AI時代に、クリエイターやコンテンツ企業が自らの作品や情報を守りながら活用していくための現実的な対応策を整理。

生成AIと著作権をめぐる議論は、「AIが著作物を学習してよいか」という問題だけではありません。

AIがどのように学習し、知的財産をどのように扱っているのかを、AI事業者がどこまで説明するのかという「透明性」も重要な論点になっています。

あわせて読みたい
AI学習の「透明性」 ―「プリンシプル・コード」に見る今後の動き
AI学習の「透明性」 ―「プリンシプル・コード」に見る今後の動き

*記事の概要:生成AIをめぐる議論が、学習そのものの是非から、AI事業者による学習データや知財保護の透明性へ広がっている状況を紹介。

生成AIをめぐる法律、裁判例、ガイドライン、業界ルールなどは、今後も変化していくと考えられます。

そのため、「ルールが完全に決まってから対応する」のではなく、自分たちがどのようなデータをAIに入力するのか、生成物をどのように確認して利用するのか、自社のコンテンツをどこまでAIに利用させるのか、といった方針を考えておくことが重要です。

また、AIをどのように利用したのか、どのような判断をしたのかを、後から説明できる状態にしておくことも役立ちます。

このページでは、今後も生成AIと著作権・知的財産をめぐる重要な動きや新しい記事を追加し、継続的に整理していきます。

生成AIと知的財産の関係や、生成AIの利用方法などにお悩みの場合は、「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。

記事URLをコピーしました