The Lensを使って、過去10年程度の期間内で成長している技術分野を、マクロ(グローバル)に見ています。
技術分類として国際特許分類(IPC)のクラス(上位3桁)をひとつの母集団とし、出願件数の増減で成長性(伸びているか否か)を判断することにします。対象とする公報は特許の公開公報及び登録公報です(実用新案などの限定された権利は除く)。
正直、この分析は、ちょっと粗すぎる嫌いがあるのですが、まずは大まかに把握しようということで、とりあえずセクションAからHまでザッと見てみたいと思います。
今回は、セクションD「繊維;紙」が対象です。
・・・結果、伸びていると見られるクラスは、ありませんでした。
しかし、サブクラスにブレイクダウンすると、幾つか伸びている分野が見られます。例えば下図は、「敷物,袋状物等の機械式または圧力式清浄」(D06G)のトレンドです。
この繊維の洗浄関連は、韓国勢が牽引しているようです。このように、技術分野によっては、それが国際的なトレンドを表すというよりも、特定国の技術や産業の事情を反映している場合もありそうです。
次回は、セクションE「固定構造物」を見てみたいと思います。