特許を無料で調べるには?~「Google Patents」
特許を無料で検索する方法は幾つかありますが、今回は「Google Patents」について、ご紹介します。
Google Patentsの概要
Google Patentsは、普通のGoogle検索と同じように、下図のような検索窓を使います。
適当にキーワードや特許番号を入れると、下図のような検索結果が表示されます。
特許検索に慣れている人なら、これを適当に触っていけば、だいたい使い方が分かるかと思います。
Google Patentsの主な機能
Google Patentsの機能については、詳しく解説したサイトが多くありますし、このGoogle Patents自体のヘルプだけでも、ある程度は理解できるかと思います。ここでは、主な機能を6つくらいに分けて簡単に解説します。
①検索フィールド
上図で①の位置に表示されるフィールドを使えば、キーワード、年月日、出願人などで、特許を検索できます。
画面に表示されているフィールドの他、タイトル(TI)、要約(AB)、クレーム(CL)なども使用できますし、また、ワイルドカード(*、$、#)や近傍検索(NEAR、WITH、SAME)など、意外と柔軟な検索が可能です。
詳しくは、画面左上の「Search Terms」の右にある「?」マークをクリックすると、細かな説明が表示されるので、そちらをご参照ください。
②検索式
上記の検索フィールドに入力した内容は、上図で②の位置にある検索窓に、自動的に検索式のフォーマットになって反映されます。
特許検索に慣れている人ならば、この検索窓に直接、検索式を入力することもできます。また、自動的に生成した検索式を見るだけでも、どのようなコマンドをどのように使えるか、参考になることもあります。
③検索結果
ヒットした検索結果について、その表示方法を、以下のように選択することができます。
- Sort by: ソート順(古い順、新しい順、関連順)
- Group by: グルーピング(特許分類で)
- Deduplicate by: 重複を排除(ファミリー毎、公報毎)
- Results / page: 一覧での表示数(10、25、50、100件毎)
④ダウンロード
画面右上の「Download」をクリックすると、CSV形式やXLSX形式など、検索結果をいくつかのフォーマットでダウンロードすることができます。
⑤文献表示
画面右上の「Side-by-Side」をクリックすると、画面右側の欄に、選択している文献の詳細が表示されます。検索結果の一覧について、各特許の内容を確認しながら閲覧するのに便利です。
なお、「Download PDF」をクリックすれば、その文献をPDFファイルでダウンロードすることも可能です。
⑥先行文献
選択した文献の「Find Prior Art」をクリックすると、その文献に関する先行文献を表示してくれます。
これをクリックすると、検索式が検索窓に自動表示されます。これを見ると、適当にキーワードをピックアップして掛け合わせ、出願日(優先日)より以前の文献を検索するようです。
⑥類似文献
選択した文献の「Similar」をクリックすると、その文献に内容が類似する文献を表示してくれます。
これも、クリックすると検索式が検索窓に自動表示されます。「~patent」というコマンドと、文献番号により探索するという形のようです。
Google Patentsは日々進化しています。以前は筆者も、特定の特許文献にリンクを貼るときくらいにしか使っていませんでしたが、とても便利になりました。ますますの進化を期待したいところですね。