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「先読み」について~長期トレンドと短期トレンドの印象の差

昨日、ワクチン接種(ファイザー)をしてきました。

ファイザーは副作用が弱めだと聞いていますが、少しだるくて、節々も多少痛い感じです。

・・・だからという訳でもないのですが、今日は軽い話題で。

長期トレンド vs 短期トレンド~「釣竿」の場合

ここしばらく、テーマコード毎の出願件数トレンドを見ているのですが、長期と短期で印象がずいぶん違うことが気になっています。

例えば、テーマコード2B019「釣竿」について、Fタームが付与されている1972年以降の全てのトレンドは、下図の通りです。2000年頃をピークに、減少傾向にある、と見ることができます。

一方、最近10年程度を拡大してみると、下図のようになります。これを見ると、少なくとも減少傾向にあるとは言えず、むしろ、増加傾向に転じる可能性も伺えます。

長期トレンド vs 短期トレンド~「林業」の場合

テーマコード2B013「林業」についても、同じことが言えます。下図の通りです。

データと印象

以上のように、データの取り方で印象がずいぶん異なることが分かります。

上記をもう少し正確に説明するならば、例えば「1972年以降の全体を見れば減少傾向だが、最近10年を見れば維持または増加傾向」ということになりますが、減少も増加も一直線ではないので、この説明も厳密さを欠きます。

ということは、こういった説明は、気を付けないと、かなり恣意的なものになる危険性が高いということです。

IPランドスケープでは、「先読み」(将来予測)が期待されることのひとつですが、あまり下手な説明をすると、IPランドスケープ自体の信頼性を損なうことになりかねず、情報分析に携わる者としては注意せねば、と思います。

一方、「今後どうなるのか知りたい」という熱い(?)要望に対して、プレッシャーを感じてしまい、ついつい不確かなことを口走ってしまいたくなるのも、人の心の弱さ。できるだけ事実ファクト)を客観的に述べるという”鍛錬”が必要だなあ、と思う次第です。

お読みいただきまして、誠にありがとうございました!

 

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