おもしろ特許

ドクター中松による「アンドロイド」の発明【おもしろ特許】

えがちゃん

今回は、かの有名な「ドクター中松」、中松義郎さんによる「アンドロイド」の発明をご紹介します。

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ドクター中松の特許はとてもシンプル!

発明の名称は「発声アンドロイド」。具体的には、発声の動きを連動させる発明です。

特許第6536921号として登録。請求項(クレーム)はひとつだけ。明細書のページ数も4頁と短め。非常にシンプルな特許です。

最小限の労力で、効率的に特許を獲得する、見本のような特許。さすがはドクター中松、といった感じで、とても参考になる特許と言えます。

「発声するアンドロイド」の仕組み

発明の中身(クレーム)は以下の通り。下線部は審査に基づいて補正・追記された箇所です。

発明を示す図面は以下の通り。ポイントは、スピーカーの振動という小さな動きを、レバーを使ったクランク機構によって大きな動きに変換して、唇に伝えているところかと思われます。

上記の補正は、発声と振動板と唇の動きがどう連動するのか、不明瞭だったため補足したものです。

「良い発明」とは?

ドクター中松が使っている技術は、特に最新という訳ではありません。スピーカーに使うボイスコイルも、クランク機構も、ずいぶん古い技術と言えます。

しかし、そうした古い技術を巧みに組み合わせ、アンドロイドという最新の分野への応用を実現、見事に特許となっています。

まさしく「温故知新」。ちょっとした発想の転換で新たな発明を生み出すという、「良い発明」のお手本、と言っても良いかと思います。

今回は、ドクター中松による「発声アンドロイド」の発明をご紹介しました。

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えがちゃん
えがちゃん
「ゆめ知財」の主宰者
「さきよみBENRISHI」のえがちゃんです!弁理士ですが弁理士らしい仕事はせず、知財系ライター、知財系プランナー、知財系コンサルタントとして、日々活動しております。30年余りのメーカー勤務を経てフリーランスに。知財だけでなく、会社生活、産学連携、中小支援、地方創生、森林活用などなど、色々な夢や悩みを、カフェ気分で気軽に語り合いましょう!
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