「四次元」の特許がある?【おもしろ特許】

みなさんは、「四次元」というと何をイメージしますか?
今回は、その「四次元」に関する特許がある、というお話です。
「四次元」といえば「ドラえもん」?
筆者が真っ先にイメージするのは「ドラえもん」。
コミックスの発売やアニメの放映が始まったのが小学生の頃。当時は最終回と言われたコミックス第6巻、のび太がジャイアンに必死でケンカを挑み、のび太の成長を見届けたドラえもんがタイムマシンで未来へ帰っていく、感動的なシーンに涙したものです。
そして、四次元と言えばもちろん「四次元ポケット」。タケコプター、どこでもドア、スモールライト、ほんやくコンニャク・・・、とんでもなく魅力的なアイテムが次々と出てきますよね!
また、のび太の机の引き出しから入って乗る「タイムマシン」も、「四次元空間」を移動するイメージですね。
しかし、ドラえもんに出てくるような「四次元」は、あくまで架空の話。当然、少なくとも現時点では実現不可能。決して特許にはならない世界、のはずです。
「四次元」は特許になるの?
ところが、その「四次元」をタイトルに持つ特許は、意外と多くあります。
J-PlatPatでヒットするのが24件、その内、登録されているものが9件(下表)です(2022年6月現在)。
中身を見ると、どうやら「三次元画像の動画」を指すことが多いようです。三次元画像が動くから四次元、といった感じです。ホログラムなどの立体画像が動いているイメージですね。
「四次元」の定義次第で特許になる
上記の他、二次元コードを重ね合わせたら四次元、みたいなものもあります。
こうなると、「四次元」の定義は様々。特許のルールでは、用語の定義は明細書に書くことになっていて、「この発明で言う『四次元』とはこういう意味だよ」と説明しておけばOK、ということですね。
ただし、自由自在に勝手な定義をして良い、という話ではありません。たとえば、「牛」のことを「馬」だと、明細書で定義しても、これは認められません。世間で定着している言葉は、世間の常識で意味合いを判断することになってますので。
「四次元」の場合、意外と決まった定義がないようで、技術的に実現可能ならば、な技術ならば、「四次元」と名付けてよさそうですね。あなたも「四次元」の発明をしてみては?
以上、今回は「四次元」の特許をご紹介しました。
おまけ~「四次元」のマンガ本
「ドラえもん」以外にも、四次元を描いたマンガはたくさんあります。
マンガ好きの筆者から、おすすめを4冊。ちょっとマニアックですが、どれも名作ですよ。ご興味あればどうぞ!