The Lensを使って、過去10年程度の期間内で成長している技術分野を、マクロ(グローバル)に見ています。
技術分類として国際特許分類(IPC)のクラス(上位3桁)をひとつの母集団とし、出願件数の増減で成長性(伸びているか否か)を判断することにします。対象とする公報は特許の公開公報及び登録公報です(実用新案などの限定された権利は除く)。
正直、この分析は、ちょっと粗すぎる嫌いがあるのですが、まずは大まかに把握しようということで、とりあえずセクションAからHまでザッと見てみたいと思います。
今回は、IPCにおけるセクションの最後、セクションH「電気」が対象です。
・・・結果、伸びていると見られるクラスは、ありませんでした。
しかし、サブクラスにブレイクダウンすると、幾つか伸びている分野が見られます。例えば下図は、「電力の供給または配電のための盤,変電所,または開閉装置」(H02B)のトレンドです。
このセクションHは、セクションGと同様、中国への出願の影響が多大なようです。その影響度合いを見るには、国別のトレンドを見た方が良く、いずれ深掘りしていきたいと思います。