知財戦略について考える場合、実例に当たるのは、とても有効な手段と思います。
筆者は、知財に関する裁判事例(判例)を参考にしたりしています。
判例を検索するには?
裁判事例(判例)は、裁判所のサイトから、意外と簡単に検索することができます。
判例の検索画面について
上記のリンクへ飛ぶと、下図のような判例検索システムの画面に行き着きます。目的に応じて、最高裁の判例だけ、知的財産の判例だけなど、絞って見ることができます。
その下方に検索画面があります。事件番号や訴訟の種類など、ある程度の予備知識は必要ですが、意外と詳細に検索することができます。
「切り餅」に関する判例
例えば、「切り餅」と入力して検索をかけると、下図のリストがヒットします。
これは、知財業界では有名な、越後製菓と佐藤食品の間で争われた「切り餅」の特許訴訟に関するものです。実質ひとつの事件ですが、延べ9件の関連する裁判があります。特許の争いに関するいろいろな要素が盛り込まれていて、かなり興味深い事例です。
判決の全文がPDFで閲覧できるので、ご興味のある方は見てみてください。判決文というのは難解で目がチカチカしますが、コツをつかめば、結構楽しめます。(・・・というのは、マニアックな知財業界の人々にしか通じない話かも・・・)