「火星」という商標を持つ会社【おもしろ商標】

以前、「地球」という商標についてご紹介したことがありますが、ちょっと拡張して、惑星シリーズ(?)を見てみたいと思います。
今回は「火星」に関する商標です。

商標「火星」の所有者は?
ズバリ「火星」という、ストレートな商標を出しているのは、本坊酒造株式会社という鹿児島の酒造メーカー。本格焼酎「桜島」など、聞いたことがある人も多いのでは?
「マルスウィスキー」というブランドを展開しており、「火星」は「マルス(Mars)」の和訳です。
本坊酒造創業当時からのイメージシンボルである「星」にちなんで、一般公募で選ばれたのが「マルス(火星)」だったそうで、それをウイスキーのブランドとして販売開始したとのこと。
本坊酒造「マルスウイスキー」
「火星」を使った”おもしろ商標”
「火星人」という商標が、「すき家」で有名なゼンショーホールディングスから出されています。ホームページやウェブ検索で探してみましたが、どんな商品やサービスに使ってるのか、すぐには発見できませんでした。
また、「火星婦が来た!」という商標が、かつて、宇部マテリアルズという、オフザケが無さそうなメーカーから出されていました。指定商品は「スポンジ、清掃用具、洗濯用具」です。ただ、2025年1月時点で検索してもヒットせず、データベースから消えてしまったようです。
消滅した商標は検索できない?
今回は、「火星」に関する商標をご紹介しました。
ところで、上記の通り、ヒットしない商標があったことから、商標検索の定番で使用するJ-PlatPatでは、消滅した商標がどこまでヒットするのか、調べてみました。
結論としては、いったん登録された商標は、その後に消滅しても検索できるようです。一方、登録にならず拒絶された商標は、出願公報がいったん発行されたら検索できるが、その前に拒絶されたら検索できない、ということのようです。
・・・しかし、上記の「火星婦が来た!」は、いったん公報も出て、登録にもなっていたようなのですが・・・ヒットしないのはなぜでしょうね?