The Lensを使って、過去10年程度の期間内で成長している技術分野を、マクロ(グローバル)に見ています。
技術分類として国際特許分類(IPC)のクラス(上位3桁)をひとつの母集団とし、出願件数の増減で成長性(伸びているか否か)を判断することにします。対象とする公報は特許の公開公報及び登録公報です(実用新案などの限定された権利は除く)。
正直、この分析は、ちょっと粗すぎる嫌いがあるのですが、まずは大まかに把握しようということで、とりあえずセクションAからHまでザッと見てみたいと思います。
今回は、セクションB「処理操作・運輸」が対象。結果、伸びていると見られるクラスは、以下7つでした。(青色の折れ線にだけ注目し、橙色と赤色は無視してください。)
・クラスB02「破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理」
・クラスB05「霧化または噴霧一般;流動性材料の表面への適用一般」(出願年(Application Date)に着目しているので、下図のパターンだと伸びているか否かはギリギリの判断・・・)
・クラスB07「固体相互の分離;仕分け」
・クラスB08「清掃」
・クラスB09「固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生」
・クラスB24「研削・研磨」
・クラスB28「セメント,粘土,または石材の加工」
なお、上記トレンドは、出願件数の多数を占める中国への出願の影響が多大です。その影響度合いを見るには、国別のトレンドを見た方が良いのですが、当面はマクロに見ていき、追って詳細を深掘りしていきたいと思います。
次回は、セクションC「化学;冶金」を見てみたいと思います。