「四次元」というと、何を思い浮かべるでしょうか?
筆者は「ドラえもん」を思い浮かべます。世代的には、ドラえもんのコミックスが発売開始され、最初のアニメが放映されたのが小学生の頃。コミックスの6巻で、のび太がジャイアンに挑戦し、ドラえもんが安心して未来の世界へ帰っていくシーンに涙したものです。
そして、四次元と言えばもちろん、「四次元ポケット」。タケコプターやらどこでもドアやら、とんでもなく魅力的なアイテムが次々と出てくる、夢のポケットです。
また、のび太の机の引き出しから入って乗る「タイムマシン」も、「四次元空間」を移動するイメージですね。
しかし、ドラえもんに出てくるようなイメージの「四次元」は、あくまで架空の話なので、当然ながら現時点では実現不可能。特許にはならないカテゴリのものです。
・・・ところが、その「四次元」をタイトルに持つ特許は、意外と存在します。J-PlatPatでヒットするのが24件、その内、登録されているものが9件(下表)です。
これらを見ると、特許で言う「四次元」というのは、どうやら「三次元画像の動画」を指すことが多いようです。ホログラムなどの立体画像が動いているイメージですね。そうならば、技術的に可能な範囲で、特許も取れることになります。
あと、二次元コードを重ね合わせて四次元、みたいなものもあります。「四次元」の定義は特に決まっていない模様。明細書の中でしっかりと、「この発明で言う『四次元』とはこういう意味だよ」と説明しておくことが必要ですね。
「四次元」の発明だからと言って特許にならない訳じゃない、というお話でした。