特許を無料で調べるには？～「Espacenet」｜”愉快が芽生える「ゆめ知財」

特許を無料で検索する方法について、今回は「Espacenet」を取り上げます。

欧州特許庁（EPO）による運営ですが、グローバルに特許文献を網羅しています。Google PatentsやPATENTSCOPEほどでは無いですが、少しずつ機能は進化しています。

検索機能はもうひとつですが、ファミリー表示、法的状況、公報の取得においては、ひとつ頭が出ている感じです。

Espacenet の概要

Espacenetは、各国語の翻訳版があるのが特徴で、日本語メニューもあります。ただし、すべての箇所が日本語訳されている訳でなく、ところどころ英語が残っています。

他の検索サイトと同様、キーワードひとつで検索結果が表示されます。

以下、Espacenetの主な機能を、いくつか簡単に解説します。

上図の通り、あまりバリエーションはなく、以下のような程度です。

画面上部の「Export」から、CSV形式やXLS形式を選択できます。

また、「Download Covers」から、選択した公報の表紙のみをダウンロードできます。

検索結果一覧をクリックすると、下図のように、特許文献の詳細が表示されます。原文献、引用文献、各国のステータスなど、詳細が一覧で網羅され、筆者はこれこそがEspacenetの存在価値だと思っています。

検索結果一覧の★印をクリックすると、「マイパテントリスト」というところに一時保管されます。ただ、上限は20件と少ない模様。ちょっと気になる文献を横に置いておくという程度の使い方かと思われます。

検索式が自動保存され、該当する検索式をクリックすれば、そのときの検索結果一覧が得られます。

ただし、「設定」にて、前もってチェックしておくことが必要です。

キーワード、名称、要約、公報番号、出願人など、フィールドを使い分けて細かな検索ができます。

ただし英語のみです。また、Google Patentsなどに比べると、それほど色々な検索式を立てられる訳ではなく、柔軟性は落ちます。

Espacenetでは、特許分類をかなり細かく検索・表示してくれます。これも他の検索サイトにはない、Espacenetの特徴かと思われます。以下は、Google翻訳で和訳したもの。

EspacenetやGoogle Patentsも含め、日本語でグローバルな特許文献を検索・閲覧できる環境が整ってきました。AIさまさま（？）、といったところでしょうか。

今後は、従来の検索テクニックよりも、それを踏まえた解析、IPランドスケープへと、知財のリソースはどんどんシフトしていくかと予想されます。年老いても、勉強また勉強、ですね。

お読みいただきまして、誠にありがとうございました！

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