2024年の知財に関する話題としては、ミッキーマウスの著作権切れが、かなり多くの注目を集めているようですね。
といっても、ミッキーマウスのあらゆる著作権が切れたという話ではありません。
CNNのウェブ記事によれば、著作権が切れたのは、1928年に制作された短編映画「蒸気船ウィリー」。
そこに登場する、いわゆる”初代版ミッキーマウス”のみが、2024年1月1日から自由に使えるようになった、ということのようです。
このように、著作権が切れた作品のことを、一般に「パブリックドメイン」(共有財産)になった、という言い方をします。
日本を含む多くの国では、著作権の保護期間は70年ですが、米国に限っては、映画の著作権は発行から95年と、かなり長期間になっています。
著作権の保護期間はこれまで徐々に延長されてきており、特に映画の著作権については、米ウォルト・ディズニー社のロビー活動による影響が大きいとも言われているようです。
著作権に関する法制度は、どの国でも非常に複雑で、いろいろ悩むことが多い分野。個人的には、もう少し緩やかにしても良いのではとも思いますが、創作者の想いも分かるので、なかなか割り切れない問題だなあ、と感じています。