特許マップ

PATENTSCOPEのトレンド表示と網羅性

えがちゃん

先日、J-PlatPatがメンテナンスでお休みだったので、代わりにPATENTSCOPEをいじっていました。ここしばらくは、テーマコード別に特許出願件数のトレンド調査などをしていたので、PATENTSCOPEでどこまで可能かを見ていました。

Fタームテーマコードは、日本特許庁による独自分類なので、無償の特許検索システムでは、J-PlatPat以外に扱っていないかと思います。(あったら教えてくだされば有難いです。)

少なくともPATENTSCOPEではIPC(国際特許分類)とCPC(共有特許分類)しか扱っていないので、Fタームやテーマコードに相当するカテゴリを得るのは難があります。

しかし、テーマによっては、割と相当する母集団が得やすいこともあります。まだいろいろ試した訳ではないですが、例えば、テーマコード2B019「釣竿」などは、発明の名称に「釣竿」または「釣り竿」を入れたら、かなり近い母集団を拾ってくれます。(下図の内、上がJ-PlatPatでテーマコードを取得したもの、下がPATENTSCOPEで発明の名称で取得したもの)

ちなみに、PATENTSCOPEでは、取扱官庁は日本、言語は日本語、ファミリー毎の表記を採用しています。

J-PlatPatのデータは、Excelで加工せねばならないのが面倒ですが、PATENTSCOPEはデフォルトでマップ表示(いわゆるダッシュボード機能)ができるので、かなり便利です。

なお、PATENTSCOPEの方が件数が少ないのは、こちらの方が国際出願や分割を含めたファミリーが集約されている可能性があることと、やはりキーワードだけでは網羅し切れない特許があるだろうこと、が挙げられます。

以上のことは、統計的に検証可能なので、いずれ時間があれば見てみたいと思います。

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「ゆめ知財」の主宰者
弁理士&知財経営コンサルタント。30年余りのメーカー勤務を経て、フリーランスとして活動中。知財だけでなく、会社生活、産学連携、中小支援、地方創生、森林活用など、色々なことをカフェ気分で気軽に語り合いましょう!
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